インプラントの医療費控除について
インプラントは、歯を失った際に人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を被せる治療法です。見た目や機能面で自然な歯に近く、健康な歯を削る必要がないため、近年人気が高まっています。しかし、保険適用外の自由診療であるため、治療費が高額になることが課題です。そこで、インプラントにかかった費用を医療費控除で還付を受けることができるのかについて解説します。
1. 医療費控除の対象となるインプラント治療
医療費控除の対象となるためには、治療が「医療保険制度の対象となる医療行為」である必要があります。インプラントは、欠損した歯を回復するための治療法であるため、医療行為に該当します。したがって、インプラントにかかった費用は、原則として医療費控除の対象となります。
2. 医療費控除の計算方法
医療費控除の計算方法は以下の通りです。
(1) 年間の医療費の合計額を計算する
(2) 保険金などで補填された金額を差し引く
(3) 10万円または所得の5%(総所得金額等が200万円未満の場合は総所得金額等の5%)を差し引く
(4) 残った金額に所得税率を乗じて、還付額を計算する
例えば、年収500万円の方がインプラント治療で100万円かかった場合、以下のように計算します。
(1) 年間の医療費の合計額:100万円
(2) 保険金などで補填された金額:0円
(3) 所得の5%:500万円 × 5% = 25万円
100万円 – 25万円 = 75万円
(4) 還付額:75万円 × 所得税率(20%)= 15万円
この例では、インプラント治療にかかった100万円のうち、15万円が所得税から還付されることになります。
3. 注意点
- インプラントの治療費は高額になることが多いため、医療費控除を受けるためには確定申告が必要です。
- 治療費の支払いは、クレジットカードや振込で行い、領収書を保管しておく必要があります。
- 治療期間が長期にわたる場合は、年度をまたいで医療費が発生することがあります。その場合は、各年度ごとに医療費控除を申請する必要があります。
4. まとめ
インプラントにかかった費用は、医療費控除の対象となります。高額な治療費がかかる場合は、医療費控除を活用することで、税金の還付を受けることができます。ただし、確定申告が必要となるため、治療費の支払い方法や領収書の保管には注意が必要です。インプラントを検討している方は、医療費控除制度を活用し、経済的な負担を軽減することをおすすめします。
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